裁判官などをさして「象牙の塔にこもっている」などという表現をよくききます。
これはいわゆる一般人の感覚から離れていることをさしているもので、その要因としてほとんど他の世界を知らない人たちが多いことがあげられています。
司法試験という難関を突破するためには外部との交流を切断することが必要だったでしょうし、試験後は研修等でまさしく同じ境遇の人たちだけで集まっていたので無理もありません。
これに対して司法書士の場合は「全く外の世界をしらない」という人はそんなには多くないです。
以前は一般企業に勤めていて転職をして司法書士になったという人も結構居ますし、学校を卒業してすぐに司法書士になったとしても、不動産業者や銀行員などと取引をするため一般の人たちと一緒に仕事をする機会も多いので、仕事をしていく中で色々な他業界のことを知ることができます。
また、会社の設立業務に携わる際は「会社目的」を作成するため事業内容をヒアリングします。そこでも、新規事業について色々なことを学ぶことができます。
たしかに、カワリモノといわれる人たちはどこの世界にもいますが、司法書士業界はいわゆる士業のなかではかなり少ないほうだといえます。
司法書士は聖職として業をなすのが基本ですが一方ではサービス業としての要素も多く含まれます。ですので、よその業界のことを全く理解しようとしないようなスタンスでは成り立たないのも実情です。
「先生」といわれてふんぞり返っているような司法書士は今の時代やこれからはほとんど活躍できなくなっていくでしょう。
実際に事務所を移籍する司法書士や離職する事務員さんの移籍理由や離職理由も「やりたい専門分野が異なる」という理由が一番多く、職場環境や人間関係が悪くて離職するというようなことは司法書士事務所ではあまり聞かないです。
そういった意味では一般常識が通用しないような司法書士は少なく、市民感覚の先生方が多いのが士業の中でも司法書士業界だといえます。
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